2013/4/29

総合 –EUウオッチャー

昨年のユーロ圏財政赤字、GDP比3.7%に改善

この記事の要約

EU統計局ユーロスタットが22日発表した財政統計によると、ユーロ圏17カ国の2012年の財政赤字は域内総生産(GDP)比3.7%となり、前年の4.2%から0.5ポイント縮小した。ただ、赤字改善は最大の経済国であるドイツが […]

EU統計局ユーロスタットが22日発表した財政統計によると、ユーロ圏17カ国の2012年の財政赤字は域内総生産(GDP)比3.7%となり、前年の4.2%から0.5ポイント縮小した。ただ、赤字改善は最大の経済国であるドイツが赤字から黒字に転じたことが大きく、なお多くの国で赤字幅がEU財政規律の上限であるGDP比3%を超過。スペイン、ギリシャでは赤字幅が10%台に膨らんだ。

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EU27カ国ベースの財政赤字はGDP比4%で、前年の4.4%から改善した。黒字となったのはドイツだけ。17カ国で赤字がGDP比3%を超えた。

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国別では、スペインの赤字がGDP比10.6%で最大。銀行救済への公的資金注入が響き、前年のGDP比9.4%から膨らんだ。EUなどから金融支援を受けている国では、ギリシャが財政再建に取り組んでいるものの、深刻な景気低迷の影響で赤字がGDP比10%と、前年の9.5%から悪化。ポルトガルも4.4%から6.4%に上昇した。財政再建が順調に進むアイルランドは7.6%と、前年の13.4%から大幅に縮小した。

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一方、主要国ではフランスの赤字が4.8%と、前年の5.3%から改善したが、目標としていた4.5%を上回り、2014年に3%以下まで縮小するというEUへの約束の順守が難しい状況だ。

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