2013/9/2

総合 –EUウオッチャー

蘭連立2与党が追加緊縮策で合意、14年の財政赤字削減へ

この記事の要約

オランダの連立政権を組む自由民主国民党(VVD)と労働党は8月27日、追加の財政緊縮策実施で合意した。オランダは景気後退に陥っているが、財政赤字を許容範囲内に収めるため、2014年の予算を60億ユーロ圧縮する。\ オラン […]

オランダの連立政権を組む自由民主国民党(VVD)と労働党は8月27日、追加の財政緊縮策実施で合意した。オランダは景気後退に陥っているが、財政赤字を許容範囲内に収めるため、2014年の予算を60億ユーロ圧縮する。

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オランダは2013年4-6月期の国内総生産(GDP)伸び率がマイナス0.2%となり、4期連続でマイナス成長となった。一方、昨年の財政赤字がGDP比4.1%と、EUの財政規律で上限となっている3%を大幅に超過している。

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連立2党は3月、赤字削減に向けて43億ユーロの財政緊縮を打ち出したが、景気浮揚を重視する政府の反対で大幅な見直しを余儀なくされた経緯がある。しかし、追加緊縮策を導入しなければ財政赤字を許容範囲内に収めることができず、オランダ経済政策分析局(CPB )が14年の赤字はGDP比3.9%と上限を引き続き超過するとの予想を打ち出したことから、2党は追加緊縮策の実施で合意した。現地での報道によると、公務員の昇給凍結、各省庁の予算圧縮などが含まれるもようだ。

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ユーロ圏財務相会合の議長を務めるオランダのデイセルブルム財務相は両党の合意を歓迎しており、政府は9月中旬に提示する予算案で追加緊縮策の詳細を発表する見通しだ。

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