欧州最大の証券決済機関であるユーロクリアは2日、来年10月6日から英国とアイルランドでの決済期間を現在の3営業日から1日短縮し、2営業日にすると発表した。欧州委員会はEU域内の証券保管振替機関（CSD）に2015年1月から同様の期間短縮を義務付けることを計画しているが、これに先立って実施する。
\欧州委は2012年3月、域内証券決済の安全性と効率の向上のため、各国のCSDにEU共通の規制の枠組みを設ける計画を発表。その一環として、現在は統一されていない決済期間について、売買約定日から起算して2営業日目に受渡し・決済を行う「T+2」ルールの導入を義務付ける方針を打ち出していた。店頭取引（OTC）を除く取引が対象で、15年1月1日からの実施を目指している。
\現在は決済期間が3営業日（T+3）となっているユーロクリアは、同ルールの導入に先立って、ロンドン証券取引所、アイルランド証券取引所などでの取引について、T+2に移行することを決めた。
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