カネカは6日、独化学大手BASFから塩化ビニル樹脂などの耐衝撃強化剤として使われるアクリル系モディファイヤー事業を取得することで合意したと発表した。同事業を非中核事業と位置づけるBASFと、中核事業と位置づけるカネカの意向が一致した。取引の成立には独禁当局の承認が必要で、BASFによると売却手続きは来年1－3月期に完了する見通し。取引価格は公表しないことで合意している。
\カネカがベルギー法人を通じてBASFから取得するのは無形資産と棚卸資産で、生産設備は含まれない。また、社員の移籍も伴わない。カネカは買収手続き完了後、アクリル系モディファイヤー製品をベルギーまたは独子会社で生産する予定。
\アクリル系モディファイヤーは、塩化ビニル樹脂やエンジニアリングプラスチックスの耐衝撃強化剤や加工助剤として使用されている。カネカのベルギー法人は、2011年にも独エボニック・インダストリーズから同事業を取得していた。
\
