EU新車市場の回復が加速している。欧州自動車工業会（ACEA）が16日発表したEU（マルタ、クロアチアを除く26カ国）の12月の新車販売（登録）台数は前年同月比13.3％増の90万6,294台となり、4カ月連続で拡大。上げ幅は09年12月（16.6％増）以来4年ぶりの高水準を記録した。（表参照）
2013年通期の販売台数は前年比1.7％減の1,185万905台。6年連続で前年割れとなり、1995年以降の最低記録を更新した。ただ、下げ幅は12年の8.2％から大きく縮小した。
12月の販売は主要5市場すべてで増加。英国が23.8％増となったほか、ドイツが5.4％、フランスが9.4％、イタリアが1.4％、スペインが18.2％の幅で伸びた。1－12月の累計では、スペインと英国が前年を上回った。
欧米の主要メーカーの同月の販売は、独BMW、ダイムラーを除いて増加。仏ルノーが30.3％増、独フォルクスワーゲン（VW）が22.4％増、米フォードが21.1％増と大きく伸びた。
日本勢は三菱が110.8％増と急回復したほか、トヨタが11.5％増、日産が3.7％増、スズキが31％増、マツダが20.3％増と好調だった。
