新日鉄住金エンジニアリングは24日、独同業フィジア・バブコック・エンヴァイロンメント（FBE）の全株式を取得することで合意したと発表した。環境エンジニアリング事業を強化する狙い。買収金額など取引の詳細は明らかにしていない。
FBEは1824年創業の老舗企業で、グマースバッハ（ケルンの東約50㎞）に拠点を置く。欧州を中心にストーカ炉式ごみ焼却施設の設計・建設事業を手がける。従業員数は275人、売上高は184億800万円（2012年）。
新日鉄住金エンジニアリングは日本を中心にごみ処理設備であるシャフト炉式ガス化溶融炉の営業を展開している。FBEが保有する廃棄物処理技術（ガス化溶融炉技術、ストーカ炉技術）と事業活動地域が重複せず補完性が高いことから買収に踏み切る。今後は両社の事業資産やブランド力を相互活用し、シナジー効果を引き出していく考えだ。特に廃棄物処理事業の強化が期待できる欧州を中心に事業の拡大を目指す。
