ポーランド財務省は20日、LOTポーランド航空の民営化計画で、少なくとも3社が資本参加に関心を示していることを明らかにした。会社名は公表していないが、航空や金融グループが名乗りをあげているという。現地報道によると、エールフランスKLM航空や露アエロフロートは否定し、英国航空や独ルフトハンザはコメントを拒否している。
\LOTは格安航空会社を交えた市場競争の激化で、2009年の国内市場シェアが3年前の44％から28％に激減。経営に大きな打撃を受けている。08年通期で純損失7億3,300万ズロチの大幅な赤字となったのに続き、09年も上半期で1億7,800万ズロチの損失を計上した。同社は昨年夏、黒字化に向けてコスト削減やサービス向上に努める一方、他の航空会社や投資ファンドの資本参加を受け入れ、経営再建を図る可能性を示唆していた。
\LOTへの国の出資比率は93％に上る。ガウリク副財務相は「出資申し込みへの回答期限はない。3社の他にまだ関心が寄せられるかもしれない」と政府が民営化を急いでいないことを強調しつつ、出資企業から有利な条件を引き出したいとの思いをにじませた。（1PLN＝31JPY）
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