2010/1/27

ポーランド

ポーランド政府、保有株放出を加速

この記事の要約

ポーランド政府が保有株式の放出を急いでいる。財政赤字拡大に歯止めをかけるため、今年は昨年の4倍を超える300億ズロチ(約100億米ドル)を株式売却により調達する方針だ。政府は年明け早々、銅生産で欧州最大手KGHMの発行済 […]

ポーランド政府が保有株式の放出を急いでいる。財政赤字拡大に歯止めをかけるため、今年は昨年の4倍を超える300億ズロチ(約100億米ドル)を株式売却により調達する方針だ。政府は年明け早々、銅生産で欧州最大手KGHMの発行済み株式10%を20億6,000万ズロチで売却。これに続き、石油精製2位のロトス、電力大手エネアの株式放出に向け準備を進めている。

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ブルームバーグが伝えたところによると、政府はロトス株式の10~13%を1億9,000万米ドルで、エネアの16%を5億米ドルで、それぞれ売却したい考え。政府はすでに両社の株取引で幹事銀行・証券会社を指名しており、2月初めに買い注文の受付を開始する予定だ。

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ブザノフスキ副財務相は、ロトスの政府保有比率を年内に50%以下まで引き下げるかどうかについて、コメントを控えている。エネアは独電力大手RWEと経営権譲渡に関する交渉を昨年から継続しているが、一般投資家への株式売却を終えてから詰めの協議に入るという。

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政府の2010年資産売却計画にはこのほか、国内電力最大手PGEの株式20%や、電力のタウロン、保険のPZU、ワルシャワ証券取引所の新規株式公開(IPO)も盛り込まれている。(1PLN=31JPY)

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