ロシア国家統計局が22日発表した12月の鉱工業生産は前年同月比で2.7％増となり、11月に続き2カ月連続で増加した。前年同月比で2カ月連続の増加は2008年10月以来。中銀の利下げや政府の景気刺激策により需要の回復がみられており、市場では「09年4月で底を打った」との見方が支配的だ。
\前月比では5％の増加。10－12月の前4半期比では6.3％増と3期連続の増加で、回復傾向を示している。09年通期の前年比は10.8％の減少。
\部門別では、10、11月に前年同月比でそれぞれ増加に転じた鉱業、電気・ガス・水道に続き、12月は製造・加工も増加。ただ、製造・加工の増加幅は0.7％にとどまった。一方、先に生産を回復した鉱業は4.9％、電気・ガス・水道は4.5％伸びた。売上高が国内総生産（GDP）の約2.5％に相当するロシア国鉄は、原油、石炭、金属などの輸送量増加により12月の貨物輸送量が前年同月比11％増えたとしており、今後発表される10－12月期GDPの数値も上振れする可能性が高まっている。
\ロシア政府は、今年通期の鉱工業生産を前年比2.8％の増加と見込む。
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