ルーマニアのワニス・塗料大手、ファブリオ・コーポレーションがこのほど明らかにした2009年の売上高は1億5,090万レウとなり、前年を7％下回った。同業界の市場規模が経済危機を受けて約2割縮小したとみられるなか、減収幅を小幅にとどめた。
\同社の小売市場シェア（販売量ベース）は3年前の14.6％から20.3％に拡大した。Kosza社長は「一部の製品群で販促キャンペーンを打ち、販売量は最低10％増加、市場シェアは24％以上を目指す」と今年の業績目標を掲げた。一方、価格競争が激しいことから売上高は前年並みを見込む。
\同社は06年、ルーマニアとポーランドを中心とした中東欧の未公開企業に投資するスウェーデンの投資ファンド、オレサ・ベンチャーズの資本参加を受け、事業を強化している。国内3大塗料メーカーのひとつで、1,500万ユーロ以上を投資した南東欧で最大規模の生産施設を持つ。（1RON＝30.5JPY）
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