ハンガリー中央銀行（MNB）は29日、政策金利を0.25％引き下げて年5.5％にすると決定した。5.5％の政策金利は1990年の体制転換以来の最低。利下げは9カ月連続で、この間の利下げ幅は4％に達した。
\MNBは2月の利下げ決定時に「あと数回で利下げを終了する」と協議していたことが、17日に公開された議事録で明らかになったばかり。だが、2月の前年同月比インフレ率が1月の同6.4％から5.7％に急低下したことに加え、失業率が上昇、対ユーロでフォリントが高進している――などの条件が重なっており、市場では利下げの継続を見込む向きが大半。「MNBは夏までに金利を年5.0％まで下げて打ち止めにすると予測していたが、条件次第では4.5％までの利下げもありうる」（シティバンクのアナリスト、Gargyan氏）との声も出ている。
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