ロシアで金生産第3位のペトロパブロフスク（本社ロンドン）が23日発表した2009年決算は、純利益が前年の約6.5倍の1億4,320万米ドルに達した。売上高は前年比24％増の4億7,230万米ドル。生産拡大に加えて、金価格上昇とコスト削減により大幅な増収増益を達成した。
\金生産高は前年比21％増の48万6,800オンスだった。今年の目標生産高は67～76万オンス。2013年の100万オンス突破に向け着実に生産を拡大する。保有する金埋蔵量(proven and probable)は667万オンスで、08年11月時点の2倍に拡大した。
\昨年の金1オンスあたりの平均価格は975米ドルで、1年前に比べ15％も上昇し、好業績に大きく貢献した。ブルームバーグによると、ハンブロ社長は今年末までに1オンス1,500米ドルまで上昇すると予測する。
\ペトロパブロフスクは今年1月に開発プロジェクトの資金調達のため、転換社債（起債額3億8,000万米ドル）を発行したのに続き、今月23日には中国工商銀行から償還期間10年の融資を受けることで合意した。調達資金はK&S鉄鉱石開発プロジェクトの第1期投資額の85％に充てる。昨年4月に買収した鉱山事業大手アリコムがロシア東部に所有する鉄鉱石事業を分離売却する可能性については、まだ検討中としている。
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