フィンランドの携帯電話機器大手ノキアは、ロシアの販売網を拡大する。同社のユーラシア地域販売責任者を務めるSaeijs氏が22日、ブルームバーグに明らかにした。人口5万人以上の都市を対象に出店を強化し、今後2年半で店舗数を現在の40から120に増やす計画だ。
\ロシアの携帯電話端末の市場価格は昨年、金融危機の影響で前年比30％下落したが、景気回復に伴い今年後半から来年にかけて回復する見通し。Saeijs氏はスマートフォンが市場のけん引役になるとみている。市場調査会社GfKによると、今年1月の携帯電話端末の販売額（ルーブルベース）でスマートフォンのシェアは23％と、前年同月の14％から大きく伸びた。
\Saeijs氏によると、一定期間フラットレートで無制限アクセスが可能な音楽配信サービス「Comes With Music」対応端末の販売が好調だった。今後は需要拡大が見込まれるロシア人アーチストの楽曲の配信を強化するため、現地レーベルとの提携を急ぐ。同社はまた、地図情報サービスにも力を入れており、現在ロシア28都市の詳細な情報を提供している。
\米月刊誌『リーダーズダイジェスト』が先ごろ実施した携帯電話メーカーの信頼度調査によると、最も信頼できるメーカーにノキアを挙げた人はロシアで53％に上り、3年前と比べ9ポイント増加した。
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