ロシアの国営ガス企業ガスプロムが4月29日発表した2009年10-12月期決算は、純利益が前年同期比16倍の3,145億400万ルーブルに拡大した。税負担が軽減したうえ、主要市場の欧州と国内で需要が回復、大幅な増益を計上した。営業利益は12.8％増の2,680億7,800万ルーブル。
\売上高は16％減の5,804億8,100憶ルーブル。原油相場を半年遅れで反映させる価格体系のため10-12月は割安となり、年前半は価格が高止まりしたロシア産ガスを避けてスポット市場での調達を強めていた欧州から再び買いが入り、欧州向けガス販売量は前年同期比で4.2％増加。景気回復が進み、厳冬に見舞われた国内でも販売量が3.5％伸びた。
\2009年通期では、純利益が前年比2.9％増の7,937億9,300万ルーブルに達したものの、営業利益は32％減の8,569億1,200万ルーブル、売上高は9％減の2兆9,909億7,100万ルーブルにそれぞれ縮小した。中央アジア産ガスの買い取り価格が上昇し、営業コストは9％膨らんだ。（1RUB＝3.2JPY）
\
