チェコの通信最大手テレフォニカO2が11日発表した2010年1-3月期決算は、売上高が前年同期比9％減の137億3,000万コルナ、利払い・税・償却前利益（EBITDA）が19.2％減の53億5,000万コルナだった。売上低迷に加えて、事業効率化のため3億8,100万コルナの特別経費を計上したことや、前年同期に不動産資産の売却益があったことも減益の要因となった。
\移動体通信事業は売上高が70億3,000万コルナで前年同期を11％下回った。顧客数は3.6％増の495万3,000人に拡大したものの、通話料金引き下げや不況下で顧客の節約意識が強まり通話量が減るなどで、顧客1人あたりの平均売上高（ARPU）が11％減の459コルナに落ち込み収入が減少した。一方、スロバキア事業は引き続き好調で、顧客数を77％増の64万6,000人に拡大し51％の増収を確保した。
\固定通信回線事業の売上高は9.6％減の61億5,000万コルナだった。一般回線契約数は174万件で6％減少したが、ADSLインターネット回線の契約数は69万1,000件で13％の大幅増となった。インターネットテレビ「O2 TV」も好調で、顧客数は8％増の13万8,000人に拡大した。（1CZK＝4.5JPY）
\
