ロシア連邦統計局が19日発表した2010年4月の鉱工業生産は、前年同月比で10.4％拡大した。自動車関連などがけん引し、3月の同5.7％増から生産回復が加速した。前月比では3.4％減、1-4月の前年同月比は6.9％増となった。
\前年同月比では、加工産業が15.7％増加。乗用車が53.1％、トラックが40.4％、タイヤが37.5％の幅で伸び、自動車関連が好調。また、テレビは2.2倍増と大幅に拡大し、消費回復を浮き彫りにした。鋼管も47％増で、資源関連企業の設備投資も戻りつつある様子だ。
\一方、鉱業の伸びは5％と小幅。天然ガスは27.5％、石炭は10.5％伸びたが、原油・ガスコンデンセート生産は1.8％増にとどまった。
\資源価格の高止まりと内需回復を受け、亜鉛大手チェリヤビンスク亜鉛や国内自動車最大手アフトワズなど、すでに増産を打ち出した国内企業も少なくない。ウリュカエフ中銀第一副総裁は今年の国内総生産成長率が5％以上に達する可能性があるとの見解を明らかにしている。
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