ロシア銀行最大手で国営のズベルバンクが7日発表した2010年1－3月期決算は、純利益が434億9,500万ルーブルとなり、前年同期の75倍に急拡大した。金利収入、手数料収入とも堅調だったほか、不良債権の伸び鈍化に伴い貸し倒れ引当金計上額が4割減ったことが寄与した。業務純益は2.2倍増の1,154億9,700万ルーブル。
\金利収入は11.9％増の1,291億5,400万ルーブル。手数料収入は15.8％増の255億9,100万ルーブルに膨らんだ。ただ、融資は個人向け消費者ローンを除いて軒並み減少し、総貸付残高は1.3％減の5兆3,738億5,000万ルーブルに縮小した。
\期末時点の総貸付残高に占める不良債権の比率は8.9％。前期末の8.5％から上昇したが、不良債権に対する引当金カバー率は130％を超えているうえ、ティア1自己資本比率も11.9％に達しており健全性に問題はないとしている。
\同行のグレフ最高経営責任者は、今年の通期純利益を1,000億ルーブル以上と見込む。（1RUB＝2.9JPY）
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