ロシアの石油大手ルクオイルが2日発表した2010年1－3月期連結決算は、純利益が20億5,300万米ドルとなり前年同期の2.3倍に急拡大した。利払い・税・償却前利益（EBITDA）は前年同期比54.5％増の37億2,900万ドル。原油生産量は微減となったが、原油価格の高騰とコスト抑制が寄与した。売上高は62.1％増の239億200万ドル。
\主力の原油生産は、0.3％減の2,410万トン。だが、ロシア産原油の指標であるウラル原油の期中平均取引価格が72％高い１バレル75.4ドルに上昇。原油くみ上げコスト（リフティングコスト）はバレル当たり3.97ドルと、前年同期比で28％増加したものの前期比では2.5％縮小した。
\原油精製量は8.3％増の1,470万トン。販売可能な天然ガス生産量は、主要ガス田のナホトキンスカエで生産が拡大したことにより、23.9％増の47億2,100万立方メートルとなった。
\同社はまた、ロシアの下流事業買収資金として2億3,500万ドルを前倒し計上したことを明らかにした。買収内容の詳細については公表していない。
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