米食品大手クラフト・フーズは、傘下のポーランド製菓大手ヴェデルに対する買収提案の期限を延期したもようだ。ダウジョーンズが16日、同社に近い筋の話として伝えた。
\クラフトは今年1月に英製菓大手キャドバリーの買収で合意したが、欧州連合（EU）の欧州委員会は、買収を承認する条件としてクラフトがポーランドとルーマニアに保有する資産を売却することを要求。このため、クラフトはヴェデルの引き受け先を模索している。
\ヴェデルは創立150年の老舗チョコレートメーカーで。時価総額は7億7,000万ズロチ。同社の買収にはこれまで、スイス食品大手ネスレ、米製菓大手ハーシー、米投資会社のブリッジポイントとアドベント・インターナショナル 、地元ポーランドのJutrzenka Holding、ウクライナの製菓大手Roshenなどが名乗りを挙げている。
\食品市場調査会社レザーヘッド・フードリサーチのマーケティングアナリスト、トーマス氏は、ウェデルの売却先として、ネスレが最有力候補だとみる。理由として、同社が既に中東欧市場に進出しており、アジア市場に重点を置くハーシーより有利に事業を展開できると指摘している。（1PLN＝27.5JPY）
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