ハンガリーのナブラチチ副首相は24日、同国が国際通貨基金（IMF）と合意した財政赤字目標の達成に努力する姿勢を強調するとともに、IMFなどに信用供与期限の延長を申し入れる方針を明らかにした。ロイター通信が伝えた。
\ハンガリーは2008年、IMFと欧州連合（EU）などから最大200億ユーロの支援を受けることで合意。その際、10年の財政赤字を国内総生産（GDP）の3.8％、11年の3.0％以下に抑えることを約束した。ナブラチチ副首相は、「財政赤字比率を3％以下に抑制するというバイナイ前政権の試みを実現することができるよう望んでいる」と述べる一方で、欧州の財政危機問題などでハンガリー経済を取り巻く環境が厳しさを増す中、目標を達成することは「極めて難しい」との認識を示した。
\同副首相はまた、経済成長を確保すると同時に、GDPの80％に上る公的債務の削減を目指す一連の構造改革案を策定し、IMFの支持を取り付けたい考えを明らかにした。ただ、改革の詳細案については言及を避けた。IMFは先ごろ、７月上旬に財政状況や経済政策などを協議する正式な代表団をハンガリーに派遣する方針を明らかにている。
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