英HSBCが3日発表した4月のロシア製造業購買担当者景気指数（PMI）は52.1と前月から3.5ポイント低下し、昨年11月以来の低水準となった。新規輸出受注と投資の低迷が響いた。
\資源価格の高騰にもかかわらず、生産者価格の上昇と外需の減速は投資と生産の重しとなっている。3月の鉱工業生産は前年同月比5.3％増と、09年11月以来の低い伸びにとどまった。HSBCのエコノミスト、モロゾフ氏は、新規輸出受注指数が5カ月ぶりに低下したことについて、「新規輸出受注の減少は通常、製造業の成長モメンタムの変化を示唆しており、懸念材料だ」とコメントした。
\経済省によると、2011年の1-3月期の国内総生産（GDP）は前年同月から4.5％のプラスとなった。11年通年では4.2％の成長を予想している。メドベージェフ大統領は1月、中国やインドなど新興経済大国に対抗するため、5年後までに経済成長率を年間8～10％に引き上げることを目指す考えを明らかにしている。
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