オーストリア大手銀行ライフアイゼン・ツェントラルバンク（RZB）の中東欧部門、ライフアイゼンバンク・インターナショナル（RBI）が5月26日発表した2011年第1四半期連結決算は、純利益が2億7,000万ユーロとなり、前年同期比（連結母体変更によるプロフォルマベース）で19.1％減少した。税負担の拡大により実質納税額が1億ユーロに達したことが響いた。
\本国に加えてハンガリーでも新たに銀行税が導入され、税額は両国合わせて3,400万ユーロに上った。今年通年の銀行税負担は、オーストリアで約9,000万ユーロ、ハンガリーで約4,000万ユーロになると推定している。
\純金利収入は前年同期比2.9％増の8億8,400万ユーロ、手数料収入は5.9％増の3億5,700万ユーロ。コストが7.6％増加し、業務利益は4.7％の減益となったが、リスク引当金が36％減の2億800万ユーロと大幅に改善したため、税引き前利益は3.3％増の4億500万ユーロに伸びた。
\業績を市場別に見ると、南東欧がやや悪化、独立国家共同体(CIS)がやや改善と回復が鈍い半面、その他の地域では税前ベースで大幅増益となった。今年は顧客貸付残高の拡大に注力しており、特に主力市場である中東欧で過去最高の伸び率の達成を目指している。
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