ルノー・日産連合がロシア自動車最大手アフトワズの過半数株取得に向けて最終調整に入ったとする日本経済新聞の16日付報道について、ロイター通信は同日、消息筋の情報として交渉の決着まであと数カ月を要するもようだと伝えた。
\ルノーはアフトワズ株式の25％強を保有する。ルノー・日産連合は共同でアフトワズに過半出資する方針を表明しており、年末までに取引を完了させたい意向だ。また、追加取得分の半分以上を日産が買収することを計画している。
\アフトワズには他に政府系複合企業ロステクノロジーと大手投資会社のトロイカ・ディアローグが25％プラス1株を出資する。プーチン首相が昨年11月にルノー・日産に投資要請したのを受け、ロステクノロジーが4％を、トロイカ・ディアローグが6％を日産に売却する方向が打ち出された。ロステクノロジーの4％については、年末までに取引が成立するもようだ。
\アフトワズは金融危機による経営悪化で2008年、ルノーから株式25％と引き換えに10億米ドルの投資を受け入れた。日産が25％を取得した場合も、その投資額は10億ドル近くになるとみられている。
\アフトワズは2010年に57万台を販売しており、ルノー・日産連合が同社を傘下に収めるとグループ販売台数が727万6,400台と独フォルクスワーゲンを抜き3位になる。
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