ハンガリーの景気先行きへの不安感が強まっている。ハンガリー経済研究所（GKI）が22日発表した6月の景況感指数（GKI-Erste指数）はマイナス13.9ポイントで、5月のマイナス13.2ポイントを下回り、今年の最低値をつけた。
\消費者信頼指数もマイナス41ポイントと前月から下げ進んだ。2009年4月にマイナス72.3ポイントの過去最低値を記録した後、昨年10月にはマイナス20ポイントまで順調に回復したが、その後はほぼ一本調子で低下している。個人消費者は1年後に家計や貯蓄の状況への不安が大きく、今後一段と消費に慎重になることが予想される。
\一方、事業者信頼指数はマイナス4.4ポイントで、5月から0.1ポイント低下。業種別に見ると、鉱工業は生産見通しが足踏み状態なのに対して、受注見通しは好転しており、全業種の中で唯一景況感が改善した。ただ、5月の大幅低下を挽回するまでには至っていない。商業では受注見通しの悪化などで景況感は悪化している。
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