デンマークの玩具大手レゴがハンガリーに工場を新設する。同国北東部ニーレジハーザでリース契約している既存工場の代わりとして、同市に新たな工場を建設する。世界的な販売好調を受けて生産能力を拡大するのが目的だ。ハンガリーの経済紙『Vilaggazdasag』が2日報じた。
\新工場の面積は8万平方メートルで、既存工場（3万8,000万平方メートル）の2倍超。生産能力は少なくとも30％拡大する。2012年に着工し、一部（1万3,000平方メートル）は同年中に完成する予定。完工は2015年になる見通しだ。投資規模は約8,000万ユーロ。グリーンフィールド投資として、政府の助成対象になるという。
\新工場はレゴのパーツを加工する射出成型機を450台装備し、レゴ製品の生産、装飾、包装を一貫して行う。現在1,200～1,300人の従業員数はさらに1,000人ほど引き上げられるという。既存工場はシンガポールの電子機器受託製造（EMS）大手フレクストロニクスから借りており、2014年末に返還することが決まっている。
\世界の玩具市場でシェア約7％を握るレゴは、ハンガリーのほか、本国デンマークの2カ所、メキシコ、チェコの各1カ所に生産拠点を持つ。今年上半期の売上高は前年同期から25％増加。営業利益は38％増の20億3,000万デンマーククローネに拡大した。就学前児童向けシリーズ「デュプロ」はハンガリーだけで生産している。
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