三井物産は13日、ロシア鉄鋼最大手セベルスタリとサンクトペテルブルク近郊に自動車向け鋼材加工・販売会社を共同で設立することに合意し、契約を締結した。新会社の資本金は約9億7,000万ルーブル（約25億円）。2013年半ばに、年間加工能力17万トンの加工センターを開設する予定だ。
\ロシア政府は国内自動車産業の育成のため、外資系自動車メーカーに部品、素材の現地調達率を引き上げることを求めており、鋼材需要は今後、大幅に拡大することが見込まれている。特に、サンクトペテルブルクのあるロシア北西部には、外資系の自動車メーカー、部品メーカーが多数、進出しており、加工センターはこの需要を取り組む狙いがある。
\ロシアの新車販売市場は経済危機後の低迷から回復し、2010年の販売台数は前年比30％増の191万573台（乗用車および小型商用車）に拡大した。2016年には300万台を超え、世界7位の自動車市場に成長する見通しだ。
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