ハンガリーの中央統計局（KHS）が9日発表した9月の貿易統計速報によると、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は、7億4,150万ユーロの黒字となり、黒字幅は過去3番目に高かった。9月の輸出額は前年同月比8.1％増の71億4,500万ユーロ、輸入額は前年同月比5.0％増の64億700万ユーロにそれぞれ拡大した。欧州連合（EU）は輸出の76％、輸入の72％を占めた。1～9月の貿易収支は54億5,170万ユーロ、輸出額は前年同期比15％増の595億9,580万ユーロ、輸入額は13％増の541億4,410万ユーロだった。
\経済ニュースサイト『portfolio.hu』によると、ハンガリーではリーマンショック以降、内需の回復が進まない一方で、旺盛な外需が成長をけん引してきた。ただ、欧州債務危機の影響で主要輸出先であるユーロ圏で景気の減速感が強まる中、輸出の伸びも鈍化する傾向にあり、輸出の伸びがこれまでの勢いを維持することは難しいと指摘している。
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