オーストリアのエネルギー大手EVNは21日、ブルガリアにある２電力子会社の同国政府が保有する株式を取得したと発表した。今回の取引により、子会社のEVN Bulgaria ElektrorazpredelenieとEVN Bulgaria Elektrosnabdiavaneに対する出資比率はそれぞれ67％から97.75％、67％から99.73％に拡大した。取得総額は4500万ユーロ。
\同社は2005年、当時は国営だった同2社の株式の過半数を取得し、同国のエネルギー市場に参入した。送電網の近代化や発電能力の増強などを中心に、これまでに総額9億レヴァを投資してきた。両子会社の事業は順調で、2011年は7月に水力発電プロジェクト『Gorna Arda』 に参加、同月に太陽光発電施設も開設した。プロフディフの複合発電所（ガスタービン＋蒸気タービン）を着工から1年で完成、9月に稼働させた。今回の政府保有株の取得を受け、同社は今後同国のエネルギー事業への投資をさらに活発化することが期待されている。（1BGN=50.70）
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