経営再建を目指すチェコ国鉄（CD）の貨物輸送部門、CDカーゴはコスト削減策の一環として来年中に従業員の2割を削減することを検討している。CTK通信が独自に入手した内部文書をもとに11日伝えた。
\CDカーゴは景気低迷の影響で業績が落ち込んでおり、今年は2億3,000万コルナの営業赤字を計上する見通し。CTK通信によると、経営再建計画は、従業員の約20％にあたる2,220人を削減するほか、機関車87台の売却、貨車5,000台を廃車とすることなどを内容としている。同社のペトル・マイ取締役はCTK通信の取材に対し人員削減が経営再建計画の中に含まれていることを認めたうえで「他の関係者との話し合いが必要だ」と述べ、労働組合との合意を目指す考えを明らかにした。労組側は大幅な人員削減は売上の減少を招き、かえって業績の悪化につながるとして反発している。
\CDカーゴは2011年の売上高が143億コルナ、最終損益は6,000万コルナの赤字だった。同社は3万台の貨車を保有するが、大部分は老朽化しており使用されていない。
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