ブルガリア競争当局はこのほど、ロシア石油大手のルクオイルとイタリア同業ERGの合弁会社であるLukergリニューが同国北東部にあるフラブロヴォ風力発電所を買収することを承認した。ルクオイルはこれにより、南東欧における風力発電事業をさらに強化する。
\フラブロヴォ発電所は出力14メガワットで、年間予想発電量は34ギガワット時。取引額は1,760万ユーロに上る。
\Lukergは今年6月、デンマークの風力発電機大手ヴェスタスから同発電所とルーマニア南東部のジェベレイシス発電所（出力70メガワット、年間予想発電量164ギガワット時）を総額1億2,700万ユーロで買収する契約を結んでいた。
\ルクオイルは2011年、再生可能エネルギー事業を推進する目的で、イタリアのERGと折半出資の合弁会社Lukergリニューを設立した。昨年、Lukergリニューを通じて、ブルガリア北東部の3発電所（総出力56.6メガワット）をライフアイゼン・エナジー＆エンバイロメント（REE）から買収。同国の風力発電市場に再参入した。
\今年初めにはルーマニアのトゥルチャに出力84メガワットの風力発電所を建設する計画を発表した。（東欧経済ニュース1月2日号「露ルクオイルと伊ERGの合弁会社、ルーマニア企業を買収」、2012年7月11日号「ブルガリア風力発電市場、露伊合弁会社が進出」、2012年6月1日号「ルクオイルと伊ERGが合弁、南東欧の再可エネ開発で」を参照）
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