英冷凍食品小売チェーンのアイスランドがチェコ事業を強化している。同社は昨年末、首都プラハに進出を果たし、同市内で初、国内で3店目となる店舗を開設した。今後は顧客基盤が広く物流面でも便利なプラハを中心に店舗を増やし、同国事業の足場を固める。当面は中東欧の試験市場としてチェコに注力するが、中長期的には近隣諸国への進出も視野に入れている。
アイスランドは長期事業目標として、チェコで200店舗、スロバキアで100店舗の営業体制を目指す。チェコ事業責任者のルージチュカ氏は国営ラジオプラハとのインタビューで、チェコでは5年以内に少なくとも50～70店舗は出店できるとの見通しを示した。
アイスランドは当初、中東欧の進出先としてハンガリーとポーランドも候補に挙げていたが、市場規模や現地の提携関係などを考慮して最終的にチェコに決めた。2012年にピルゼンに試験店舗を開設し、昨年プラハに近いクラドノに2号店を出店した。
プラハでは高級住宅が並び外国人居住者も多いヴィノフラディ地区に店舗を構える。営業面積は300平方メートルで、カレー、パスタ、ケーキ菓子などの定番人気商品に加え、チェコの伝統料理の冷凍製品も販売する。
