独化学大手BASFはこのほど、ハンガリーのポリウレタン工場を閉鎖すると発表した。同社が進める欧州の生産拠点再編の一環。
ハンガリー子会社、BASFフンガリアのフィッシュ最高経営責任者(CEO)によると、ブダペスト近郊ソリマールにあるポリウレタン工場での生産は今年末までに終了する。同CEOは、ソリマール工場の閉鎖は売上不振などによるものではなく、分散している欧州の生産拠点を集約する措置の一環であり、同様の理由でスウェーデンでも先ごろ工場が閉鎖されていると説明した。
BASFフンガリアは農薬、建築用化学品、自動車用塗料のほか、プラスチック、医薬品および洗剤向け原料の販売を手がけている。特に農薬と自動車用塗料の需要が好調で、昨年の同社の売上高は前年比16.8%増の2億800万ユーロに拡大した。