独自動車大手ダイムラーは、ロシアでの乗用車生産について検討しているもようだ。同社はこれまで、ロシアではトラックやバンなど商用車のみを生産してきたが、同国市場がダイムラーにとって世界十大市場の一つに成長したことから、乗用車についても現地生産を視野に入れた格好だ。
同社の広報担当者によると、2020年までの成長戦略の枠組みにしたがって、市場と顧客の近くでの生産を世界規模で推し進める方針だ。ロシアでの現地生産についてすでに長い間調査し、協議を重ねてきたとした。ただ、すでに複数の提携先と具体的な交渉を始めているとするロシア経済紙『ベドモスチ』の報道については「ロシアでメルセデス・ベンツを現地生産するという具体的な計画も決定も今のところ存在しない」として否定した。
ロシアの今年1－2月期の自動車販売台数は前年同期比で4％減少したが、同期間のメルセデス・ベンツの販売台数は26％増に拡大している。
