米パソコン大手ヒューレット・パッカード（HP）がトルコでプリンターとインクカートリッジの工場建設を検討している。トルコ投資庁が7日、現地紙『Milliyet』の報道として伝えたもので、パーソナルシステム・プリィンティング事業のトルコ担当責任者であるアクデデ氏によると、計画はまだ検討段階であり最終判断にはまだ時間がかかるという。
プリンター工場新設構想の背景には、トルコのデスクトップPC工場の生産が好調なことがある。HPは東欧、中東、北アフリカ市場向けの生産拠点として、台湾のEMS（受託生産
サービス）大手フォックスコンとの共同事業としてトルコ北西部のチョルルに工場を建設した。2011年初めに生産を開始し、約8割を輸出する重要な輸出拠点となっている。
チョルル工場では他の工場からの生産移転に伴い、生産能力拡張工事を進めている。現在の従業員は400人で、新生産体制でのフル稼働時には2,000人に増員する計画という。同工場への投資額は6,000万米ドルに上る。
