チェコのトラックメーカー大手タトラ（Tatra a.s.）は昨年に破産申請し、タトラ・トラックス（Tatra Trucks）として再スタートを切ったが、新会社になってからは業績が着実に回復しているもようだ。同社は8月初め、2014年上半期（1―6月期）の販売が予想以上の伸びを示しているとして、通年の業績予想を30億コルナに上方修正した。すでに今年生産を計画していた745台はほぼ完売しており、30～50台の増産も視野に入れているという。◇最も得意とする大型オフロードトラックに経営資源を集約する◇従業員100人以上を整理する、といった新経営陣の戦略変更が功を奏した格好だ。
タトラの主要顧客は軍事、建設、鉱山セクターに属しており、発注の3分の2以上はチェコ国外（主に旧ソ連地域）からのものだ。EUのロシアに対する制裁措置は、今のところ深刻な影響を及ぼしてはいないが、今後は成長の足かせになる恐れもあるという。
（1CZK＝4.94JPY）
