2014/8/27

チェコ・スロバキア

墺ホームセンター大手、チェコ事業は4年連続赤字

この記事の要約

オーストリアのホームセンター大手バウマックスのチェコ事業黒字化が難航している。2013年決算は最終赤字額が前年の2億9,700万コルナから4億7,100万コルナに大きく拡大し、4年連続の赤字となった。売上高は前年比11% […]

オーストリアのホームセンター大手バウマックスのチェコ事業黒字化が難航している。2013年決算は最終赤字額が前年の2億9,700万コルナから4億7,100万コルナに大きく拡大し、4年連続の赤字となった。売上高は前年比11%減の39億コルナだった。

赤字額の拡大には減収に加え、コルナ下落も影響した。チェコ中央銀行は昨年11月、インフレ圧力抑制や輸出促進への効果を期待し、約10年ぶりに為替介入を実施。コルナが対ユーロで26コルナを下回る展開から27.5コルナまで下落し、同社の外貨建て債務の再評価が必要になったためだ。

バウマックスは国際事業戦略を見直しており、7月にルーマニア事業を売却したほか、赤字経営のクロアチア、ブルガリア、トルコからも年内に撤退する。ただ、24店舗を展開し従業員1,300人を擁するチェコは、重要な国外市場という位置づけだ。秋にはオンライン販売を立ち上げ、業績改善へテコ入れを図る。(1CZK=4.94JPY)