三井物産は3月25日、欧州三井物産を通じてトルコの総合パッケージメーカー「サルテン・アンバラジ・サナイ・ベ・ティジャレット・アーシェ」に資本参加することで合意したと発表した。トルコと周辺国の需要取り込みが狙い。サルテン社が実施する第三者割当増資を引き受けるとともに、既存株主から株式譲渡を受け、サルテン株の15％を取得する。
トルコ経済は3～5％の伸びが見込まれ、今後も旺盛な消費行動が期待できる。三井物産は今回の出資を通じて新規顧客の獲得や物流の最適化、最先端技術の導入などを推進し、ビジネスチャンスの拡大につなげる。
サルテンは1972年設立で、トルコ最大手の総合パッケージメーカー。食品や生活用品、モーターオイル、化学品用途のスチール缶やプラスチック容器を製造し、中東から欧州、ロシア、北アフリカ地域の顧客約1,500社に販売する。トルコ国内に13の生産拠点のほか、ロシアにも工場を所有し、従業員数は2,400人を数える。2014年の売上高は3億4,000万米ドルだった。
