2015/4/1

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

米投資会社アポロ、スロベニア2位銀行買収へ

この記事の要約

スロベニア第2位の金融機関である新マリボル信用銀行(NKBM)の民営化で、政府と米投資会社アポロ・グローバル・マネジメントの交渉が最終盤に入っているもようだ。ロイター通信が3月27日、関係筋の情報として伝えたもので、2~ […]

スロベニア第2位の金融機関である新マリボル信用銀行(NKBM)の民営化で、政府と米投資会社アポロ・グローバル・マネジメントの交渉が最終盤に入っているもようだ。ロイター通信が3月27日、関係筋の情報として伝えたもので、2~3週間内に契約されるもよう。

同日付の地元日刊紙『デロ』によれば、アポロはNKBMを約2億ユーロで買収する。裁判で争われている劣後債6,400万ユーロの償還については、リスクを等分することで合意した。

ハンガリーOTP銀行もNKBM獲得を目指し、1億3,000万ユーロの買収価格を提示していたものの、「アポロによる買収」(関係筋)が決まったという。

NKBMは政府が優先的に民営化する15企業のうちの1つ。2008年の金融危機でスロベニアの大手銀行は破たん寸前まで追い詰められたが、13年に政府により救済された。NKBMはこのときに8億7,000万ユーロの資金注入を受けている。