欧州委員会は23日、チェコ政府が韓国ネクセンタイヤのジャテツ工場建設事業を支援する措置を承認したと発表した。地域振興に貢献する一方で、欧州連合（EU）域内市場の競争を阻害する危険はないと判断した。
政府はネクセンに総額約1億1,700万ユーロの助成を行う。内訳は直接支援が3,970万ユーロ、雇用創出支援が1,010万ユーロ、税制優遇措置と工場用地売却額の減額が6,700万ユーロとなっている。
ネクセンは第1期として228億コルナを投じる予定だ。高失業率に悩むチェコ北西部のジャテツ近郊にあるトライアングル工業団地にタイヤ工場を開設する。敷地面積は35ヘクタール。1,000人超を雇用し、年間600万本の生産体制を整える。今秋に着工し、2018年に操業を開始する計画だ。
また、工場稼動後も年産能力を段階的に1,200万本まで引き上げる。追加投資額は最大450億コルナに上り、雇用数は2,300人超、敷地面積は70ヘクタールに拡大する見通しだ。（1CZK＝5.02JPY）
