高級車大手の独ポルシェは先ごろ、スロバキアの工作機械メーカー、クーカ・エンコの金型部門を買収すると発表した。欧州での生産体制拡充が狙い。取引成立にはカルテル当局の承認が必要となる。取引金額は非公表。
クーカ・エンコは独産業用ロボット・機械設備大手クーカ（KUKA）とスロバキアの機械設備製造エンコ（ENCO）の合弁会社で、スロバキア北西部のドブニツァ・ナド・ヴァーホムに拠点を構える。自動車のボディ製造に関連する金型部門をポルシェに売却することで、今後は自動車用生産ライン関連部門の事業に専念する。金型部門の155人の雇用は維持される見通し。
ポルシェはまた、クーカの独シュヴァルツェンベルクの拠点の買収も発表している。
