ハンガリーの農業機械メーカー、ハンテック（Hantech）が米同業で世界最大手のジョン・ディアと部品供給で長期契約を交わした。中東欧情報サイト『nov-ost.info』が10日、現地メディアの情報として伝えたところによると、ハンテックはベーラー（梱包機械）用部品を年内に数百個納品し、来年から数量を増やす計画だ。一方、ジョン・ディアは欧州の生産拠点にハンテックの部品を投入する。
ハンテックは1949年設立で、オーストリアとスロバキアの国境に近いチョルナに拠点を置く。ベーラーに搭載するピックアップ・アダプタを主力商品とするほか、自動車部品も製造する。独農業機械メーカーのクーン、ドイツ、ヴェルガーや、クボタなど業界大手に部品を供給している。
ハンテックの2014年の売上高は約40億フォリント（約1,270万ユーロ）で、このうち輸出売上が85％を占めた。従業員は約300人。好調な受注に対応するため生産部門の人材育成に注力し、今年は機械工見習を前年比15％増の80人に増やしている。（1HUF＝0.43JPY）
