2015/9/16

チェコ・スロバキア

チェコ大統領、中国からの投資拡大を見込む

この記事の要約

中国訪問を終えたチェコのゼマン大統領は8日、中国からの投資拡大で新たな企業が生まれ、雇用が創出されるとの見方を明らかにした。民間資源・投資会社の中国華信能源(CEFC)の投資を機に、他の中国企業もチェコに進出するとの見方 […]

中国訪問を終えたチェコのゼマン大統領は8日、中国からの投資拡大で新たな企業が生まれ、雇用が創出されるとの見方を明らかにした。民間資源・投資会社の中国華信能源(CEFC)の投資を機に、他の中国企業もチェコに進出するとの見方だ。

CEFCはゼマン大統領の訪中を機に、◇チェコ最大の航空会社トラベルサービスに出資◇ビール会社のピヴォヴァリ・ロブコヴィツに出資◇メディア企業メデアへの戦略投資――の3案件について契約に調印した。これらの投資だけでも、規模は100億コルナ(3億6,900万ユーロ)に上る。

また、一部リーグのサッカーチーム「シレジア・プラハ」の買収を予告したほか、不動産の取得も決めたもようだ。

現地経済紙『ホスポダーシュスケー・ノヴィニ』によると、CEFCの投資判断にあたっては、前防衛大臣で社会党(CSSD)の有力者として知られる、チェコ・中国相互提携会議所のトゥヴルディーク会頭の強い働きかけがあった。CEFCは欧州本社をプラハに置く方針で、社屋としてプラハの旧ジヴノバンカ・ビルを買収したほか、プラハ郊外の高級住宅街オジェホヴカに取締役用住宅を購入したという。