電子書籍メーカーの米Plastic Logicは独ドレスデン工場での生産を今後、拡大していく考えだ。同社のリチャード・アーチュレッタ社長がラスベガスで開催された国際コンシューマー・エレクトロニクス・ショー（CES）で独『フランクフルター・アルゲマイネ』紙に明らかにした。
\Plastic Logicは英ケンブリッジ大学の研究者が設立した新興企業。米シリコンバレーのマウンテンビューに本社を置く。
\08年に工場の候補地を選定した際、ドレスデンに白羽の矢を立てた。補助金のほか、ハイテク産業クラスターと労働力の充実が決め手になったという。従業員数は現在140人。アーチュレッタ社長は「来年は大幅に増やす」と明言した。
\同社はCESで白黒ディスプレーのデジタル電子書籍端末「Que」を発表した。価格は649ドルと799ドルで、Amazonの「Kindle」（標準モデル259ドル）を大幅に上回るが、同社長は「Queは業務利用を想定して開発したもので、文書の作成や加工ができる」と述べ、市場の開拓に自信を示した。まずは米国市場に投入。欧州でも来年以降に発売するとしている。中期的にはカラー端末も開発し、一般消費者市場に参入する考えだ。
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