ドイツ連邦経済省が5日発表した同国の2010年1月の製造業受注高は物価・季節要因調整後の実質で前月から4.3％増加し、09年12月の同1.6％減（修正値）から大幅に改善した。国内受注が7.1％増え、全体を強く押し上げた格好。国外も1.9％増と好調で、ユーロ加盟国からの受注は伸び率が6.0％に達した。同省は中間財の受注が特に大きく拡大したことを受け、製造業の景気回復は今後も続くとの見方を示した。
\中間財の受注は6.0％増えた。国外が6.6％増、国内も5.5％増とともに大きく伸びている。一方、投資財は国内が10.0％増加したものの、国外は0.6％減少、差し引きでプラス3.7％となった。ユーロ圏からの受注は4.7％増えている。
\消費財は0.4％増。国外が1.9％伸びたが、国内は1.1％落ち込んだ。国外はユーロ圏が1.6％減少したのに対し、非ユーロ圏は6.2％増と大幅に伸びている。
\大型受注による統計上のブレが小さい2カ月単位の比較をみると、09年12月～10年1月は前期（09年10～11月）を1.8％上回った。国内が3.0％、国外も1.0％増えた。3部門すべてで増加しており、伸び率は投資財が3.2％、消費財が1.0％、中間財が0.6％だった。
\
