Volkswagen（VW）傘下の高級車メーカーAudi（インゴルシュタット）が米国市場向け新モデルの開発を検討している。米子会社Audi USAのヨハン・ダ・ネイスン社長が『フィナンシャル・タイムズ（ドイツ版）』紙（21日付）に明らかにしたもので、同国事業の強化に向け現地生産も視野に入れている。
\ネイスン社長はAudiの今後の生産規模について、「世界的に拡大する方向で、中国、中東欧、米国での生産能力の増強を検討している」と説明。米国で現地生産するためには一定の販売量を確保できる新モデルが必要になるとした。
\ドイツの高級車メーカーではDaimlerとBMWが米国に工場を持つ。一方、Audiは欧州で生産した車両を米国に輸出しており、販売台数では両社に及ばない。ただ、同国での販売台数は急速に伸びており、新モデルの投入でさらに拡大したい考えだ。Audiの今年第1四半期の現地販売台数は前年同期比35％増の2万1,315台に拡大した。通年では9万台を超える見通し。
\同社の広報担当者は米国での新モデル生産について、現時点では時期についても車種についても未定と述べた。市場関係者は遅くとも2015年にはスタートすると予想している。
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