独特殊化学大手Altana（ヴェーゼル）のマティアス・ヴォルフグルーバー社長は2日付『ファイナンシャル・タイムズ（ドイツ版、FTD）』のインタビュー記事で、買収に向け最大10億ユーロを銀行融資などで調達できることを明らかにした。買収対象となりうる企業の具体名は伏せたが、既存事業の顧客産業と重なりが多いことが決定的な条件になるとしている。
\Altanaは毎年、買収の準備を兼ねて市場分析を作成している。同社長によると、昨年は買収候補があったが、最終的に見送る決定を下した。また、数年前に米Rockwoodの買収を検討した際は、計画が漏れてご破算になったという。
\インタビュアーが買収候補となりうる企業名を具体的に挙げて質問すると、ヴォルフグルーバー社長は売りに出されている独Cognisについては買収価格が30億ユーロを超え手が届かないと回答。フレーバー大手Symriseについては「シナジー効果がない」、グラファイト大手SGLについても「分野が異なりすぎる」として買収の可能性を否定した。
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