ドイツ連邦雇用庁（BA）が6月30日発表した同月の失業者数は前月から8万8,000人減の315万3,000人で、2008年12月以来1年半ぶりの低水準となった。前年同月比の減少幅は25万7,000人と大きく、BAのフランクユルゲン・ヴァイゼ長官は「失業者数は年内にも300万人を下回る可能性が出てきた」との見方を示した。ただ、景気回復の足元はなお不安定で、過度な期待はできないとも指摘している。
\BAによると、求人件数は約1年前から増え続け、就労者数も拡大。これに反比例するように、操短の適用者数は減少している。ただ、企業の受注が回復しているにもかかわらず、新規採用は非正規雇用に偏っており、企業は景気腰折れの可能性も視野に入れているという。
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