世界最大の再保険会社Muenchener Rueck（ミュンヘン）は9日の決算発表で、2010年12月通期の利益見通しを上方修正した。第3四半期の業績が良好だったためで、最終利益を従来予想の20億ユーロ以上から24億ユーロへと引き上げた。第3四半期は投資収益が良好だったほか、例年秋に多発するハリケーン・台風の被害が予想を大幅に下回った。
\2010年1-9月期の営業利益は19億5,500万ユーロで、前年同期から1.4％の増加にとどまった。チリ地震などの自然災害やメキシコ湾原油流出事故を受けて再保険部門の保険金支払額が膨らんだことが響いた。同部門のコンバインドレシオ（味損害率と正味事業比率の合計値。100を超えると支出が収入を上回る保険引受損失が発生していることを意味する）は前年同期の96.3から102.1へと大幅に悪化している。
\一方、元受け保険部門Ergoは好調で、営業利益が353.7％増の4億3,200万ユーロへと拡大。コンバインレシオも95.6となり指標となる100を下回った。
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