独建設最大手Hochtief（エッセン）の株主総会が12日あり、新たな監査役が選出された。同社株43.1％を獲得したスペインの同業ACSが出席株主の過半数を制し、ACSによる買収計画に反対した監査役を解任。ACS関係者を新たな役員に送り込んだ。ACSの買収計画に対抗したヘルベルト・リュトケストラートケッター社長も同日付で退任しており、HochtiefはACSの支配下に入った。ACSは6月末までに出資比率を50％超に引き上げ子会社化する計画だ。
\ACSは昨年秋、Hochtiefに対する敵対的な買収計画を発表、株式公開買い付け（TOB）を通して出資比率を従来の27.25％から大幅に引き上げた。過半数株を確保していないものの、株主総会に出席しない株主も多いため、今回の株主総会で過半数を制した。
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