連邦経済省が4日発表したドイツの2011年6月の製造業受注高（暫定値）は物価・営業日数・季節要因調整後の実質で前月を1.8％上回った。国外受注が13.7％増と大幅に拡大、全体を押し上げた。国内は2ケタ成長となった前月の反動で10.8％減と大きく落ち込んだ。
\部門別では投資財が5.0％増と好調だった。国外が大型受注などの効果で20.8％増加したことが大きい。ユーロ圏は27.6％、非ユーロ圏は17.1％の幅でそれぞれ拡大した。国内は前月に19.0％増となった反動で15.1％落ち込んだ。
\中間財は2.1％減少した。国外はユーロ圏が6.1％増、非ユーロ圏も2.7％増となり全体で4.3％伸びたものの、国内が7.2％減少し足を引っ張った格好だ。消費財は国内も国外もすべて減少し、全体で2.4％減となった。
\特殊要因による統計上のブレが小さい2カ月単位の比較をみると、5～6月は前の期の3～4月を3.9％上回った。国内が5.9％増、国外が2.1％増で、国外の内訳はユーロ圏が2.4％増、非ユーロ圏が2.0％増だった。部門別では投資財が7.0％増加、全体を大きく押し上げた。中間財は0.1％増、消費財は0.9％減だった。
\
